被災動物を生まない為に。

中学生の時、東海豪雨で床上浸水し、1階の家具・家電・思い出の品…ほとんどダメになりました。ただ不幸中の幸いで家族と愛犬の命は無事でした。

2度目は24歳の時、豪雨による堤防決壊でまた床上浸水…しかも前回よりも水の量は多くしかも早い…

2度の豪雨による被災でニュースにはならない「被災動物の残酷な現実」を目の当たりにしてきました。

※「被災動物」とは
災害や大地震で迷子になってしまったり、どうしても避難所に連れて行けず放置や放浪状態になってしまった動物や災害で負傷してしまった動物をいいます

私はこの経験から被災動物について調べるようになりました

1995年阪神淡路大震災の後、動物救援本部さんのご厚意で1冊の本に出会います

この本と出会ったことで私は被災動物の現実をたくさん勉強することができ
ボランティア活動やペットの防災活動に励む日々が増えていきました

「被災動物」の現実を災害が起こる前の【今】、全国の飼い主さんに知ってもらいたい。。

これがこのプロジェクトの始まりです

 日本では災害が起こると人命優先とされる中、たくさんの飼い主さんが動物たちを守ろうと必死になってくれます。ただ、各自治体のルールでペットと一緒に避難所に避難(同行避難といいます)しても同じ避難所内で過ごすこと(同伴避難といいます)はほとんどの避難所ではNGとされます。なぜなら、避難所にはたくさんの高齢者や赤ちゃんもいますので衛生面には大変な配慮が必要になるのです。

衛生面から仕方なくペットは避難所の外、敷地隅のスペースや運動場などの空き地などで過ごすことになります。

あまり知られていませんがそのスペースに預ける際、ペット用のキャリーバックやゲージ・リードは必ず必要になります

ただ、今の日本の現状ほとんどそれが知れ渡っていないのです。

動物愛護団体さんやボランティアさんが持ち寄ってくれるゲージは、災害規模によっては政府の立ち入り禁止が解除後なので数日〜数週間は届きません。
災害時は人間だけじゃなく動物も同じくパニックになります、いつもと違う場所や環境は動物たちこそ敏感にキャッチし、ストレスなどにより異常行動を起こしかねません。阪神・淡路大地震や東日本大震災では避難後、パニックになったペットが迷子になったり放浪していたりし、探しに行った飼い主さんが崩落や津波などの二次災害、三次災害に遭われるということもありました。

また、日頃室内で飼われていた動物をそのまま抱きかかえて避難してきた為、キャリーバッグやゲージ・リードがなく、避難所にしばらく入れなかったとの意見を多く聞きました。

 

今の日本の避難所対応は衛生面からどうしてもペットには厳しいです。コロナ対策や高齢者対応などで人手不足もあり、ほとんどの自治体がペットの災害対策まで手が回らないのが現実です。だからこそ、私たち飼い主が行動を起こさないと日本の災害時のペット対応は変わらないです。

「被災動物」を無くすには、まず飼い主さんが無事で、そして元気でいること。大事なペットを守れるのは飼い主さんだけなのです。

 

 

 

少子高齢化が進み、さらにコロナ禍でペットを飼う人口が急激に増加しています。

そんな現代だからこそ、災害が起こる前の【今】動いてほしいのです!

ペットは大切な大切な家族の一員です。

昨今の異常気象による記録的な豪雨や災害、また近い将来起こるとされている南海トラフ地震に備えて、是非あなたの非常持出袋と一緒にペット用非常持出袋も用意してあげて下さい。

 

 

※最後に…
こんなことを言ってはいけないのかもしれませんがあえて言わせてください。
「うちの商品を購入しなくてもいいです、でも必ずご自身で必要な物は
揃えて準備だけはしておいてください、ペットはあなたがいないと生きられません、どうか必ず守ってあげてください、お願いします!」

 

 

【御礼】協力いただきましたセントラルド熊さんに感謝致します。